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ブラックアウト寸前

増え続ける細胞の音を聞いた気がしてあまりの生命力に思わず息を止めてみた

2017'10.18.Wed
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2007'05.01.Tue
二人はきっと前世は双子だったのじゃないかとふと石田は思った。
確かに性格だけなら二人は正反対だ。よくしゃべり、よく動き、くるくると表情の変わる神尾と。表情もあまり変えず口数が少なく、開いたかと思えばぼやいている伊武。しかし何かの拍子に彼らはふ、と同質の何かになってしまうのだ。
二人はそれぞれ誰かに恋をしているようだった。少し熱っぽい表情でぼんやりとしていることが最近多い気がする。
そんなとき普段なら二人は口げんかになってしまうのが常なのに、そっとコート脇のベンチで並んで座っている。会話をしているようだが甲高い神尾の声はしない。こっそりと声をひそめて、地面へ視線を落としながら小さく小さくやりとりをしている。
そうしてそっと二人は手を重ねているのだった。

石田は何か見てはいけないものを見たような気持ちになった。幼い子が宝物をそっと自分だけの隠し場所に埋めたところを見てしまったような。秘密めいたそれに気持ちが落ち着かなくなった。
がたん、とラケットを取り落としてしまって、二人はふ、とこちらへ目線をあげた。
ぱちん、とシャボン玉が割れたように二人の空気はいつもの通りに戻った。
何事もなかったかのようにコートに入り練習を始める二人に、やっぱり石田は二人はきっと双子だったに違いないと思った。


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橘伊武でベカミでふたりはプリキュアです。伊武神は百合。かわいこちゃん。
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